釣りの上手い親父でありたくて・・・

　先月末、私達夫婦の仲人さんでもある親戚の叔父さんから電話があり、真鶴に船でアオリイカとヒラメやらない？という連絡があった。この叔父さんだが、私が幼少の頃からお世話になっている方で、めちゃ×２釣りが好きだ！しかも、どの釣りにも精通しておりとてつもなく上手い！

しかし、私の周りには釣り好きの人間が多い！

さぁこの叔父さんからの釣りのお誘いだが、二つ返事でＯＫを伝えた！伝えたものの問題は、奥様です・・・・

その二日前に社内のゴルフコンペにおいてもギリギリの商談にてＯＫが出たのに、中一日明けの釣りに果たしてＯＫが出るのか？かなりの難問です・・・・・どうしましょう・・・・

ゴルフと釣りの間の日曜日にどんな家族サービスをするか！ここがキーになっている事は言うまでもなかった・・・

出した答えは、日曜日に二番目のじゃじゃ馬娘を一日中子守する事・・・・これしかなかった・・・

勇気を振り絞り、いざ商談へ！あまりいい顔はしなかったものの商談成立！

１２月１日（月）

父親も行くという事になり、３人で早朝３時に集合し真鶴へＧＯ！

乗船し初めの２時間をアオリイカ釣りで残りの３時間弱をヒラメ釣りという事でスタートした！





天気はばっちりでした。

前日かなり風が強かったので波の心配があったがそんなに高くなく船酔い男の父親も一安心！アオリロットにピンクマーブルのエギをチョイスし、中重りがボトムに着いたのを確認しエギが２メーターから３メーター程まで持ち上げ、レンジをキープしながら、１０秒～２０秒間隔でしゃくる、しゃくり上げたときにずっしりきたらイカが乗っているいう事だ！

開始して間もなく私のロットに確かな重みを感じる！乗ったー！船長さんに“ゆっくり巻き上げて”ってアドバイスを頂き、同リズムで巻き上げていくと・・・

小さめではあるが確かにアオリイカ！本命である！

その後、食い渋りがありエギをあれこれ変えていくが一回乗った感があっただけで中々続かない！アオリの時間がタイムアップを迎える頃、もう一杯追加し（同サイズ、いや若干サイズアップか！）終了！

釣りをヒラメに変える・・・

ヒラメは何度か連れて行かれた事があったので覚えてはいるが、あまり良い思い出は無い！しかし、他の船釣りに比べアタリを感じてから食わせるまでの攻防戦は非常に面白いものがある・・・餌に生きイワシをつけてムーチングするわけだが、ヒラメは殆ど一発では食わない！イワシに傷を付け弱らせてバイトするので釣り師側はバイト即合わせは絶対に御法度なのだ！ガツガツと来たら送り込ませ、最後にガツンをきたらゆっくりロッドを持ち上げながら合わせる。これまでに要する時間がたまらないのである。もちろんバイトがあってもフッキングまで持ち込めないケースは何度もあるので、そんな時は“やっちまったなぁ”って感じだ！

生きイワシに素早く親針と孫針を装着し、ボトムから１メーターぐらいとった所で待つわけだが、私の経験上如何に誰よりも早くこの段階まで持ち込めるかが他人より釣る秘訣だと考える！

しかし・・・

待てど暮らせど、ヒラメのアタリはない・・・

船長さんが、この場所は魚探にイワシの群れが入っているので可能性が高いですよ！とのアドバイスに一行は熱くなる。

横にいた親父のロットに強烈なアタリが！

見るからにヒラメではないが、とにかくロットが三日月の様に弧を描く、きつめに絞ったドラグもビュンビュンでていった。渾身の力を込めて巻き上げると３キロちょうどのワラサであった。

いいなぁー！

いっこうにアタリの無い私のロットに突然稲妻の様なアタリが！

キター！水深９０メーター付近まで下ろしラインを巻き上げるのは容易では無いぐらいの強い引き！ヒラメでは無い事は解っている！そう先程父親が釣り上げたワラサである・・・・

巻き上げたらラインを飲まれ、巻き上げたらラインを飲まれしながらランディングして頂き、見事なワラサゲット！





４キロ　弱


結局、ヒラメが上がる事は無かったが、それはそれで面白い釣りであった・・・・

その夜、父親が刺身にしてくれアオリイカとワラサを口に入れた。






とても美味しく、嫁も大満足であった様だ・・・

こんなに美味しい魚が食べられるんだから・・・・・・・

また行かせてねって言ってみると・・・・

その問題とこの問題は別ですと、きっぱり跳ね返されました・・・・


潮時よりも、仕事のタイミングよりも、奥様のご機嫌取りが一番難しいっす！